mommapapaの父ノ言ノ葉

言葉と暮らしと子育て雑記

国立大医学部生と日本酒の夜

 正月に、国立大学医学部に通う実兄の長男と酒を飲みました。

二十歳となったばかりの甥ですから、一緒に酒を飲むのは初めての経験ですが、最近の大学生は飲まないという風評を覆してよく飲みます。

わが家では、正月に人が集まる際は決まってすき焼きと日本酒の熱燗になるのですが、今年はちょっとした異変が起きました。

用意してあった正月用の一升瓶が、初めて空になったのです。

これまでは、父と兄と弟である私の三人が飲み口で、食事に合わせてせいぜい四、五合ばかり空ける程度だったのですが、弱冠二十歳の若者が加わることによって、一気にペースが上がったのです。

八十を越える父はお猪口二、三杯程度、兄と合わせて二合程度ですから、私と初参戦の甥の二人で八合程度飲んだことになります。

従来は呑む、というよりは、話と食事の華やぎ程度に存在していた日本酒が、今年は晴れ晴れと話題の主役に躍り出た感があります。

父と兄が先に食事を終え、甥と二人になった際に、終わるでもなくお互いに酒を注ぎ、なくなればどちらからともなく徳利を持って、電子レンジで燗を繰り返しました。

何をしゃべったということも特にないまま、あれよあれよとお酒がなくなり、もっと飲んでもいいなという気持ちの良いころ合いで幕引きとなりました。ぐいぐいお酒が進むほどに気持ちがすっきりするような、何だかお酒本来の楽しみ方を、若者に改めて教えてもらったような、新鮮な感覚を楽しみました。

そして、予期しない嬉しい正月の展開に、これから始まる第二の父親ライフを予感しました。

わが家の長男は今年十九歳、ミレニアム世代ですから、二〇二〇年のオリンピックでちょうど二十歳を迎えます。

長男も日本酒が好きな口のはずですから、二年先には一升瓶をもう一本追加する必要があるなどと、やがて訪れる新しい時代の正月に思いを馳せるのでした。