mommapapaの父ノ言ノ葉

言葉と暮らしと子育て雑記

のぞみ旧700系で煙に巻かれた事件

 いつも東海道新幹線を利用する際には、N700系の喫煙ルームから離れた車輌を予約するのですが、今回は正月休みの混雑もあって2列シートを確保することに意識が向いていました。

その結果、新幹線に乗り込んでみると、なんと旧700系の喫煙車輌!

座席確保に気がとられて、完全ノーマークの不意を突かれました。

ホームからデッキに入った瞬間から、いつもとは異なる薄汚い異様な雰囲気におかしさを感じてはいましたが、車輌のドアが開いた瞬間に漂う臭いに違和感を感じながらも座席に腰を下ろしました。

まさか新幹線に未だ喫煙車が存在していようなどとは想像さえしていなかった私は、その異質な空間に身を置きながらも、着座時にはまだ正確には状況が把握できていなかったのです。

そして着席し、正面の座席案内を見て初めて悟りました。

私が座ったOLD700系の15号車は、今では数は減っているものの、現役の喫煙車両だったのです。正月早々の痛恨のミスと臭気に頭がくらくらしました。

愛煙家の方には申し訳ありませんが、全く喫煙習慣のない私にとって、喫煙車輌は不快空間というよりは拷問に近い耐え難い環境です。ホテルの場合でさえ、喫煙ルームは余程のことがあっても泊まることのない場所です。しかも新幹線の場合、ホテルとは比較にならないほど異次元の不快度、というよりは、呼吸に困難を感じるほどの環境です。

私自身がその中で呼吸するのも憚られるのですが、今回は小学生のチビを連れていたので尚更です。

チビはマスクをしていましたが、新幹線に乗った瞬間からタバコ臭さには気づいていたようで、私はミスを犯したことに対して心から申し訳ない気持ちになりました。

幸いにもなのか不幸にもなのか分かりませんが、旅の疲れからか二人とも直ぐに寝てしまい、気づいた時には新横浜まで15分ほどの場所を走っていました。

新横浜を出ると、チビと申し合わせて早めの降車準備を整え、車両を出てデッキで待機しながら東京へ向かいました。

列車のドアが開き、ホームへ降りた瞬間の外気の新鮮なこと。

都会の汚染大気がまるで森林の中の新鮮な空気のように感じられる清々しさに、チビと二人で大きく息を吸い込みました。

放射能漏れを招くよう何らかの重大事故や世界大戦などによって、将来人類が外気を直接吸い込むことができないような状況を想像する時、ますます悪化する地球環境の汚染にも関わらず、現在自らの肺呼吸で大気を直接吸い込むことができる幸せに、改めて感謝の気持ちを感じるのでした。

そして喫煙車を後にして既に6時間以上が経った今も、肺の上部に重く感じる胸やけのような不快感は未だ消えず、正月早々に私が犯した大きなミスを、ムカムカと鈍く非難し続けるのでした。

できることなら、ジクジクと疼き続ける肺胞を口から取り出して、両手で洗って清らかな気持を取り戻したい。

2020年、東海道新幹線の喫煙車輌は、旧700系の引退と共に廃止される運命にあるようです。

それでもまだ2年、新幹線の予約の際には万が一にも注意したいものです。