mommapapaの父の言の葉

日本語と暮らしと子育て雑記

ユニクロと無印良品

 週末、普段着の冬物衣料をまとめ買いするために、妻と大型ショッピングモールに行きました。

お目当てはユニクロのバーゲンで、主に子供たちの日用品を買うことです。

おしゃれには特別な思いのない私自身がユニクロに求める衣料は、主に機能商品です。ヒートテックや無地の黒い靴下を購入することが多いです。

ものすごい人ごみの中で店内を一周し、アウター含めたいくつかの機能商品に目を付けたのですが、いざ購入する段階になると、色やデザインに対して「うーん」とうなってしまいます。

年齢のターゲットから外れているからでしょうか、ユニクロでは、正直ほしいと思わせる色や形がなかなかありません。

もちろんこれは感性の問題であって、老若男女を問わずユニクロこそ、という方もいらっしゃると思いますし、世界的にはこれぞカジュアルウェアという前向きな評価なのだと思いますが、私自身の琴線にはなかなか触れるものがありません。

ですから、特にアウターの場合には、最終的には消去法ということになります。

どっちの色柄がましか、という選択です。

しかしこれが結構迷うのです。

何しろ、これというものがなく、どっちならばまだ妥協できるか、という消極的な選択ですからなかなか結論が出ないのです。妻からも遅いと叱られます。

これがヒートテックのようなインナーならばさほど問題にはならないのですが、やはりアウターのような社会の目に晒されることを意識する場合は、自分自身のセンスを判断されるということにつながりますから、おしゃれに無頓着な私でもやはり迷います。

こうした場合、自信がないのでたいていは妻にどちらが良いか一応聞いて、最後は自分で選ぶのですが、購入して自宅に帰った後、いざ実際に着るという段階になって結局着ない、ということもしばしばあります。やはりどこか引っかかるのです。

これは衣料に限らずの話ですが、そういう意味では関心がないという割には、結構自らのスタイルにこだわりがあるのかなとも思います。

例えば、ビジネスシューズに関しては、もう20年以上前からお気に入りのブランドとショップがあって、そこでしか購入しませんし、一度購入した靴は少し大げさな表現ですが、何十年も履き続けます。

今履いている最古の革靴も、結婚式で履いた靴ですからもうちょうど20年が経っていますが、まだまだ現役で活躍していますし、持っている靴はどれも10年程度は履いているものばかりです。

定期的にかかとを取り替えたり、痛んでくるととソール全体を取り替えたり、もちろん履かない靴にはシューズキーパーをかませるなど、5、6足を日々履き替えながら、そうやって長く使っているのです。

ですから、ユニクロの衣料に関しては、選びようがないのは私のせいではないと自分自身に言い聞かせながら、何とか購入に至るという儀式を行うことになります。


そんな私ですが、無印良品に入るとまた状況が異なります。

衣服の購入に多少の面倒臭さを感じる私は、無印でも時々衣類を購入することがあります。生地も含めて、ショップなどの高額品と比較すると、すごくいいというわけではないのですが、決して悪くもないという、日常使用へのちょうど感を感じます。

昨日もユニクロで一通り必要なものを購入した後に、すぐ隣に並んだMUJIに入ったのですが、ここで大きな発見をします。

すなわち、そこに並んだアウターの数々に対して、あっちもこっちもほしいと思わせるユニクロにはない新鮮な感覚です。

セーター然りカーディガン然り、どちらもほしいと思わせる色柄と素材の企画設定が、本当にちょうどよいのです。

ユニクロの場合には、どちらがましかという、かなり消極的な選択肢になるのですが、無印の場合には、どちらがより望ましいかという前向きな選択となるのです。

特に今回の冬物に関しては、色合いのよさから甲乙つけがたく、どちらも買ってしまいたいと思わせる素材を生かした素朴なものづくりが、実際そこにはあるのです。ああ、私はこんな服がほしかったのだ、と眠っていた感性を呼び起こすようなこだわりの地味色が、なんとも心地いいのです。

天然生活、というようなキーワードに心動かされる顧客に対しては、この無印という存在は、なんともいえない喜びがあるに違いありません。

 

この文章でお伝えすべきこととは、ユニクロと無印良品のどちらが優れたブランドかということや、どちらが好きかということではなく、要するに人それぞれ違った好みや価値観がある、ということなのですが、ユニクロ下げ無印推しのような文章になっているので、その点はなかなか正しく伝わらないかもしれません。

別の角度で考えると、ユニクロも、少し企画を見直すだけで、私のような地味こだわり父親世代に対する潜在的な売上げはまだまだあるにも関わらず、全方位的な戦略は取らずターゲットを明確にするなど、どちらも同じような価格帯にありながら、全く異なるものづくりにこだわっているからこそ、どちらもが世界的に生きていけるのだ、ということに気づきます。

ですからユニクロと無印良品は、どちらも熱狂的なファンを抱えながら、世界の中で支持され続けているのだなとしみじみ感じるのです。

今年の正月は、ユニクロの機能商品と、無印のこだわり商品に包まれながら過ごす、平成最後の年となりそうです。