mommapapaの父の言の葉

日本語と暮らしと子育て雑記

自由が丘デパート

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 お昼にちょっとした事情があって、自由が丘デパートで食事することとなりました。

前を通り過ぎることは多くあっても、めったに足を踏み入れることがない施設です。

2階の食堂街は店舗が外廊下に面しており、昔からこんな風だったかなと思い出せずにいました。3階は中廊下型で、薄暗く、ちょっと懐かしような一杯飲み屋風なお店が並んでいるのとは対照的な、解放された施設です。

マダムから若い世代まで人気の高い自由が丘ですが、このデパートの中に一歩入った途端、昭和な空気が流れます。

それでも昔と比べると、ずいぶん新しい内外装に変わったようには思いますが、外部の往来からは20年ほど時間の流れが遅いようなイメージでしょうか。平成から新しい元号に変わろうとする今、この施設はちょうど平成の雰囲気を纏いつつあるようにも思います。

1階に並ぶ雑多な店舗は、ちょうど秋葉原の電気街や、ユザワヤ的な空気感というのが適切でしょうか。あるいは神戸における元町高架下的な位置づけかもしれません。双頭鹿の剥製はありませんが、身近なアンダーグラウンドです。

いずれにしても、自由が丘駅前の一等地にある店舗から想像される雰囲気とは、だいぶ異なる施設です。

2階に上がると、昼間であってもたちまち人通りが少なくなります。

おそらくは、土日の混雑する時間であっても、いつもここだけは並ぶことなくランチがいただけるのではないかと想像してしまう、ある種の穴場です。


そして自由が丘には、オシャレでスイーツな顔の他に、お受験ママの総本山のようなSAPIX小学部自由が丘校があるなど、中学受験の街でもあります。

意識高い系のママたちは、同じ系列の塾であっても、こぞって自由が丘校に通わせたがる傾向があるように思います。

近くには日能研もあり、自由が丘に電車でわざわざ通う子供の親たちは、どの塾のどの校舎のどのクラスに子を通わせるか、ある種独特のヒエラルキーを意識しているように感じます。

ちなみにトットちゃんで有名なトモエ学園は、かつてこのSAPIXと駅を挟んだ反対側にあり、今でも跡地を示す碑文が静かに残っているのはあまり知られていように思います。当時トモエ学園に子を預けた親たちにとっては、この地が将来中学受験の聖地のような場所になる日が来るとは想像さえしなかったことでしょう。

現代のお受験ママたちが、自由が丘デパートで平日のランチ会に勤しむようなことがあるか分かりませんが、あったらちょっと意外でいいなと思います。

私自身も、次にこの場所で食事をするのはいつになるか想像もつきませんが、戦後この街の移り変わりを見守り続けた古き良き商店街が、景気不景気の波を乗り越えて、引続き存続すると面白いなと思います。

ではまた次回。